南部氏発祥の地、山梨県南巨摩郡南部町
山梨県南巨摩郡南部町（やまなしけんみなみこまぐんなんぶちょう）は山梨県の最南端に位置し、甲府から南へ約60kmの位置にある、温暖で風光明媚な町です。国道52号線とJR身延線といった山梨県と静岡県……中央自動車道と東名高速道路、JR中央線とJR東海道本線といった日本の大動脈を結ぶ交通の要となっており、静岡県からのアクセスの際、玄関となる町でもあります。
古くから甲州南部地方の政治、経済文化の中心地でありました。往時は富士川舟運の港町として、また駿州往還の宿場町として山梨、静岡の各地との交流が行われる中で繁栄を極めました。また奥州に勢力を誇り一時代を築いた南部氏発祥の地として歴史のある町でもあります。
山紫水明に囲まれ標高1,719ｍの十枚山、を始め他に4つの1,000ｍ以上の山を有すると共に富士川、佐野川、戸栗川は、鮎、山女魚の宝庫でもあり多くの釣り人を楽しませてくれる場所です。春には、筍狩、夏は火祭り、秋は栗拾いと自然をいっぱい吸い込んだ行事は、目と心を癒してくれます。
郷土が生んだ近藤浩一郎の水墨画が展示してあるアルカディア文化館は、図書館、美術館、体育館を備えた近代的な施設であります。更に特筆すべきは、町長室の脇から掘削され湧出豊富な「なんぶの湯」は豪華な設備と心温まるおもてなしは、きっと思い出に残るひとときになるでしょう。
