足和田村
(見どころ)

  1. 西湖蝙蝠(こうもり)穴およびコウモリ(西湖2068-1)
    富士山ろくで最大級の溶岩洞穴。総延長は350m以上。98年4月から中を探索できるようになった。冬でも温暖で氷が張らず、コウモリには絶好の冬眠場所。かがまないと入れない高さ50cmほどの場所や、溶岩のしずくが小さい乳首のようになった「溶岩鍾乳(しょうにゅう)石」が壁に垂れ下がっている場所などさまざま。「コウモリが飛んできたら…」とドキドキしながら探索するのはちょっとした冒険。国天然記念物。
  2. 竜宮洞穴
    青木ケ原樹海内にあり、奥行きは約60m。914(延喜13)年、この地方がかんばつで多くの死者が出た時、竜神のお告げで水神の豊玉姫命を祭ったところ、恵みの雨が降ったという。富士講八海巡り第5霊場として聖地となっていた。国天然記念物。
  3. 西海文書(西湖295)
    薬明神社に保管。1540(天文9)年に武田信虎が、52(同21)年に信玄がそれぞれ武田家家臣団・西の海衆にあてた通信。信虎は古関番所の警護役を免除し、信玄は本栖番所の警護と用材の奉公を申しつけ、その代償に富士山ろくの関所通行の際の関銭免除を保証している。県文化財。
  4. 蓮華寺の鰐口(わにぐち)(大嵐6)
    参拝のときに打ち鳴らす道具。武田信玄が決起した時期に当たる1528(享禄元)年の日付が刻まれている。毎年8月16日の虫干しの時に拝観できる。県文化財。
  5. 丸木舟(西湖2068-1)
    モミの木一本をくりぬいて作った舟。富士五湖の、山中湖、本栖湖、西湖から10艘(そう)を発見。うち4艘は西湖から引き揚げられた。中でも野鳥の森公園に展示してある舟は全長10.85m、幅0.8mで県内最大級。1981年に見つかった。県文化財。
  6. 青龍太鼓(長浜1222)
    「富岳青龍組」のメンバーを中心に活動している。92年の全国ねんりんピックで演奏したのが始まり。関西の師匠から教えを受けた。月に2-4回ほど村内外のイベントに出演する売れっ子=B村でも注目し、県内で初めて中学校の選択授業に取り入れた。