鳴沢村
(見どころ)
- 鳴沢の溶岩樹型(8531-1)
今から約1134年前の864(貞観6)年、富士山の側火山長尾山の爆発の際、溶岩流に大木が包み込まれ大木が燃え冷えて固まり、その原形が残ったもの。前丸尾と西原道下にあり、国道139号線沿いに合計12個の木型が存在する。国の特別天然記念物。
- 鳴沢氷穴
全長約150mの洞くつ内は、厚さ5-6cmの万年氷が張り、冬の間に天井からしみ出した水滴が天然のつららとなっている。江戸時代、夏にこの氷が幕府に献上されたという。国の天然記念物。
- 溶岩球群
貞観の噴火の際、溶岩が球状のまま冷え固まったものと思われる。大きい物は直径1.40m、周囲4.40mもの巨大ボールが5つ。県が天然記念物に指定。
- 富士山原始林
富士山ろくに広がる、広大な大樹海。溶岩流の上に、長い年月をかけて樹木が密生したもので、その代表として青木ヶ原樹海がある。国の天然記念物。
- 魔王天神社(7585-2)
鳴沢溶岩樹型のすぐ近くにあり、荘厳にそびえ立つ富士山にそっぽを向くように正面を東に向けている。祭神は、経津主命(ふつぬしのみこと)。毎年4月18日には、約160年前から村に伝わる鳴沢の太々神楽が奉納される。「天の岩戸の舞」など「12の舞」で構成。現在、保存会(渡辺利一会長)が中心になって継承活動を行っている。