河口湖町
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「県営富士山有料道路」 国内山岳道路の先駆け
 国内の山岳ドライブウエーの先駆けとして64(昭和39)年4月に開通した。河口湖畔の町道河口湖駅前通り線から船津の料金所を経て富士山5合目に至る延長29.52km。起点の標高は857m、終点は2305mで高低差は1448mに及ぶ。着工は61年で、2年半の歳月と16億円の工費、延べ19万8500人の人手、セメント1万3500tがつぎ込まれた。通年営業だが、冬季は積雪のためほとんど通行できなくなる。94年から夏の観光シーズンの渋滞解消と環境保全を目的に一定期間、一般車の通行を禁止するマイカー規制が導入されている。

「レトロバス」 観光施設8ヵ所を周遊
 湖畔の観光施設間を結ぶバスを走らせたいという河口湖町の要請を受け、富士急都留中央バスが95年から運行を開始。富士急行河口湖駅を発着駅に、河口湖ハーブ館や久保田一竹美術館、大石紬伝統工芸館などの湖畔の町営、民営の観光施設8カ所を周遊している。フロント部分をボンネット型にしたレトロ調デザインの黄色のバスで定員は26人。2台で1日10回運行しているが、乗客の8-9割は観光客が占めるという。

「フジマリモ」 珍しい低緯度分布
 山中湖で1956(昭和31)年に発見され、阿寒湖産のマリモの変種として「フジマリモ」と命名された。79年、河口湖でも鵜(う)の島に打ち上げられているのが見つかるなど存在が指摘された。その後の調査で鵜の島周辺や産屋ケ崎の岬、足和田村の奥河口湖などで分布が確認された。マリモは通常、日本では北海道のような高緯度の湖に分布するが、河口湖などのような低緯度で分布するのが確認されたのは世界的にも珍しい。83年に県の天然記念物に指定されたがその後、西湖でも分布が確認されたため93年、山中、河口、西の三湖のフジマリモとしてあらため県の天然記念物に指定された。