「県営富士山有料道路」
国内山岳道路の先駆け

 国内の山岳ドライブウエーの先駆けとして64(昭和39)年4月に開通した。河口湖畔の町道河口湖駅前通り線から船津の料金所を経て富士山5合目に至る延長29.52k。起点の標高は857m、終点は2305mで高低差は1448mに及ぶ。着工は61年で、2年半の歳月と16億円の工費、延べ19万8500人の人手、セメント1万3500tがつぎ込まれた。通年営業だが、冬季は積雪のためほとんど通行できなくなる。94年から夏の観光シーズンの渋滞解消と環境保全を目的に一定期間、一般車の通行を禁止するマイカー規制が導入されている。


船津胎内樹型(船津6603)
富士山ろくに点在する溶岩樹型の1つ。剣丸尾溶岩流上にあり、内部の天井から流れ落ちたいくつもの溶岩の筋の模様が母の胎内に似ていることから胎内樹型と呼ばれる。1929年、国天然記念物に指定された。最深部は約20mで、船津胎内神社として信仰の対象にもなっている。
(マップ:河口湖町(船津,小立))

世界最長の溶岩樹型(船津)
総延長199・6mで世界最長の複合型溶岩樹型。最も大きい開口部の長径は約1・4m、短径が約1・1mで洞窟(くつ)状。縦穴1本横穴34本の溶岩樹型が横に連なった複合型溶岩樹型で、10世紀前半の富士山噴火の際に流れ出た剣丸尾溶岩流でできたとみられる。横穴では五重に重なり合った部分もあるなど、樹木が複雑に絡み合ってできたとみられている。日本洞窟学会火山洞窟学部の調査で97年6月に発見された。
(マップ:河口湖町(船津,小立))


富士ふれあいの村(船津6663-1)
福祉施設「富士ふれあいセンター」と「ふじざくら養護学校」、身体障害者療護施設「県立はまなし療」からなる福祉拠点施設として96年4月にオープン。センターは機能訓練室や医務室、図書館などを備え、障害者福祉に関する相談を受け付けたり、社会参加を進めるための交流事業を行うなど、地域の福祉サービスを支援している。ふじざくら養護学校は都留市以南の富士北ろく地方を通学区とする知的障害者、身体障害者などを対象とした総合養護学校。はまなし療は18歳以上の障害者の介護を行う。
(マップ:河口湖町(船津,小立))


富士スバルランド・富士桜高原麦酒レストラン「シルバンズ」(船津6663-1)
スバルランドは猿やクジャクなどを観賞できる自然公園。全長60mの人工芝ジャンボ滑り台もある。4月にスバルランド内にオープンした「シルバンズ」では、ドイツのハンブルグ産で、麦芽乾燥時に桜のチップを使った「ラオホ」など、富士山の天然水を使って醸造した3種類の地ビールをはじめ、自家製ピザなどをそろえている。※72・2239、83・2236(シルバンズ)
(マップ:河口湖町(船津,小立))


河口湖ステラシアター(船津5577)
河口湖総合公園内に1995年完成した野外音楽堂。古代ローマ劇場をイメージしており、客席は30度の傾斜角を付けたすり鉢状の半円型。3千人を収容できる。音響反射板を備えたステージは中央部から左右に分かれる可動式で、分かれると客席から正面に富士山を眺望することができる。野外コンサートや演劇など多彩な催しを開く。※0555・72・5588。
(マップ:河口湖町(船津,小立)) ※写真はこちらです

創造の森デイキャンプ場(船津6662-1)
大型ルーフ2棟で天候に左右されない日帰りの野外炊さんが楽しめる。カレーライス、ちゃんこ鍋、バーベキューなどの材料が用意されているほか、材料の持ち込みもできる。収容人員は300人で60個のかまどを備えている。利用できるのは4月から11月。オートキャンプサイト45、キャビン棟6を備えたオートキャンプ場も。※030・499・3965。
(マップ:河口湖町(船津,小立))

河口湖フィールドセンター(船津6603)
船津胎内樹型に隣接して94年にオープンした。インタープリター(自然解説員)から動植物や溶岩樹型などの説明を受けながら周辺の森林内を散策し、自然観察する手引きとなる「ガイドプログラム」や解説書に沿って自分で散策する「セルフガイド」などを通じて自然と触れ合えるほか、センター内では木の実など自然の素材を使ってのクラフト体験も楽しめる。※0555・72・4331。
(マップ:河口湖町(船津,小立))

富士ビジターセンター(船津6663-1)
7月下旬オープン予定。「自然」「登山」「文化」「芸術、デザイン」の4コーナーで、各分野からの富士山の魅力を紹介。観光客が県内の観光情報を検索できるパソコンを設置、県内の特産品の販売所を設ける。
(マップ:河口湖町(船津,小立))

河口湖町民体育館(船津5542-1)
第1競技場はバスケットボール、バレーボールで2面、バドミントンでは8面、格闘技なら10畳分確保することができる。観覧席は642席用意されている。格技場として利用できる第2競技場やトレーニングルームも備えている。※73・1220。
(マップ:河口湖町(船津,小立)) ※写真はこちらです

河口湖町民運動場(船津5548)
河口湖総合公園内、町民体育館に隣接。野球、サッカーならば1面、ソフトボールは2面使用できる。夜間照明施設を備えているが、夜間利用できるのは町民のみとなっている。
(マップ:河口湖町(船津,小立))

くぬぎ平スポーツ広場、河口湖サッカー場(小立6816-2)
スポーツ広場は野球で4面、サッカーで2面使用できるクレーグラウンド。サッカー場は95年スポーツ広場の南側に完成し、天然芝生グラウンドでサッカーで1面使用できる。芝生は縦115m、横70m。観客席はコンクリート製の固定スタンドが2千人、芝生スタンドが1万3千人収容できる。年間を通じて「河口湖サッカーフェスティバル」と題してサッカー大会を開催するほか、サッカーJリーグのサテライトの試合も開催できるなど、町のサッカーのメッカと位置づけられている。
(マップ:河口湖町(船津,小立))

河口湖富士桜ミツバツツジ祭(船津)
フジザクラ、ミツバツツジが見ごろとなる4月下旬から5月上旬、創造の森周辺の群生地で開かれる。期間中はフジザクラやミツバツツジが観賞できるほか、桜湯のサービスやフジザクラの苗木のプレゼント、周辺での森林オリエンテーリング、木工クラフトのカルチャースクール、薬草や山野草ガイドなどのイベントが繰り広げられる。
(マップ:河口湖町(船津,小立))


富士保養所富士桜荘(船津6662-10)
地方職員共済組合県支部の保養所。剣丸尾溶岩流上の赤松林の中にある。宿泊のほか、研修、休憩、会食など一般も利用可能で、宿泊定員は100人。カラオケルームなどを備える。屋外にはコテージ1棟、バーベキュー場、18ホールのパターゴルフ場、テニスコート4面、芝生広場などがある。※73・1231。
(マップ:河口湖町(船津,小立))