「るび≠フ付く地名」
古代、アイヌが住んでいた?

 村内には「桑留尾(くわるび)」「満留尾(まるび)」などるび≠ニ名の付く地名があり、このるび≠ェ、アイヌの言葉であることから、「大昔にアイヌ民族が住んでいた」という言い伝えが残っている。江戸時代の富士山大噴火で歴史的な資料が一つも残っていないため、真実は分からない。しかし、この言い伝えが本当だとしたら、北海道の「蝦夷富士(えぞふじ)」はその名残で名付けられたのではないか、と村民の間にロマンが広がる。


西湖蝙蝠(こうもり)穴およびコウモリ(西湖2068-1)
富士山ろくで最大級の溶岩洞穴。総延長は350m以上。98年4月から中を探索できるようになった。冬でも温暖で氷が張らず、コウモリには絶好の冬眠場所。かがまないと入れない高さ50cmほどの場所や、溶岩のしずくが小さい乳首のようになった「溶岩鍾乳(しょうにゅう)石」が壁に垂れ下がっている場所などさまざま。「コウモリが飛んできたら…」とドキドキしながら探索するのはちょっとした冒険。国天然記念物。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

竜宮洞穴(西湖2068-1)
青木ケ原樹海内にあり、奥行きは約60m。914(延喜13)年、この地方がかんばつで多くの死者が出た時、竜神のお告げで水神の豊玉姫命を祭ったところ、恵みの雨が降ったという。富士講八海巡り第5霊場として聖地となっていた。国天然記念物。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

西海文書(西湖295)
薬明神社に保管。1540(天文9)年に武田信虎が、52(同21)年に信玄がそれぞれ武田家家臣団・西の海衆にあてた通信。信虎は古関番所の警護役を免除し、信玄は本栖番所の警護と用材の奉公を申しつけ、その代償に富士山ろくの関所通行の際の関銭免除を保証している。県文化財。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

蓮華寺の鰐口(わにぐち)(大嵐6)
参拝のときに打ち鳴らす道具。武田信玄が決起した時期に当たる1528(享禄元)年の日付が刻まれている。毎年8月16日の虫干しの時に拝観できる。県文化財。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

丸木舟(西湖2068-1)
モミの木一本をくりぬいて作った舟。富士五湖の、山中湖、本栖湖、西湖から10艘(そう)を発見。うち4艘は西湖から引き揚げられた。中でも野鳥の森公園に展示してある舟は全長10・85m、幅0・8mで県内最大級。1981年に見つかった。県文化財。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜)) ※写真はこちらです

青龍太鼓(長浜1222)
「富岳青龍組」のメンバーを中心に活動している。92年の全国ねんりんピックで演奏したのが始まり。関西の師匠から教えを受けた。月に2―4回ほど村内外のイベントに出演する売れっ子=B村でも注目し、県内で初めて中学校の選択授業に取り入れた。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))


生涯学習センター(長浜758)
敷地面積は約140平方mで木造2階建て。1992年に開設された。村の主任児童委員、母子相談員による子育て支援事業などに利用されている。※0555・82・2707。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

大嵐児童館(大嵐422)
木造平屋建て。延べ床面積314平方m。59年に開設。児童が放課後に集う。また、陶芸教室やサッカー観戦会など、年間を通したユニークな企画が盛りだくさん。※82・2022。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

老人福祉センター(長浜1222)
81年に開設。役場に併設され、敷地面積915平方mの鉄筋2階建て。事務室、舞台付きの広間などを備える。別棟には和室、ふろ、機能訓練室、相談室などがある。※82・2311。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))


西湖 
湖水は淡いあい色で周囲の山々と青木ケ原樹海に包まれている。海抜900m、周囲10k、面積2・12平方k、水深71・2m。ボードセーリングやカヌーなどの愛好家が集う。釣り人のあこがれである幻の魚「ヒメマス」の生息地でもあり、最近はワカサギ釣りも復活してきている。湖畔の散歩、サイクリングにも最適。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

野鳥の森公園(西湖西2068-1)
ツグミ、ウグイスなど210種が生息。約60種は年間を通して観察できる。あちこちに手作りの木の巣箱を設置。え付けのえさは野菜くずなど。大好物はラーメンというのは驚き。バードウオッチングができる樹海ギャラリーのほか、ハイキング、散策ルートもある。四季の花々が咲き誇る鑑賞花園も見どころ。木枝を組み合わせて凍らせた氷柱は美しく、冬の風物詩となっている。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜)) ※写真はこちらです

奥河口湖 
旅館、土産店がひしめく河口湖町とは趣きを異にして、静かな雰囲気の地区。愛好家が集うブラックバス釣りの隠れた名所。十二ケ岳(1683m)、足和田山(1355m)=いずれも山梨百名山=への登り口でもある。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

東海自然歩道(西湖)
富岳風穴をスタートし、鳴沢氷穴、紅葉台、三湖台へ至るルートは紅葉を楽しみながら、西湖周辺の名所も見学できる。途中の紅葉台から望む御坂山塊は絶景。紅葉した山々が一望できる。見ごろは10月下旬ごろからで、カエデやツツジが赤や黄色に色付く。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜)) ※写真はこちらです

西湖竜宮祭 
毎年8月2日に開催され、富士五湖夏祭りの一つ。水の神「豊玉姫命」を祭る竜宮神社の祭り。竜宮洞穴で式典の後、湖上15カ所、計約500基の灯ろうに、一斉に点火する。500発以上の打ち上げ花火が湖面を彩る。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

鍾馗(しょうき)岩(西湖2202)
紅葉台キャンプ場近くの湖水端にある高さ3mほどの巨大な岩。弘法大師が船で西湖を渡ったとき、疫病神を追い払う鍾馗の姿を書いたところ、荒れていた湖が静まったという。西湖をはさんで反対側にある鬼ケ岳の鬼が暴れないように鍾馗がにらんでいるという話も。鍾馗の姿は心掛けの良い人にしか見えないという。見えるか一度試してみては?
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

サイクルグランプリ大会西湖周回コース 
1983年から始まり、毎年11月に開催。脚力によってランク別した5ブロック20クラスに分かれて西湖を周回しスピードを競う。県内外から約2千人のライダーが集まり、西湖を周回する。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))

西湖ロードレース大会 
毎年6月に開催。年代別、男女別、距離別に4部門15クラスに分かれ、1周10kの湖畔を周回する。最近では約5千人が参加する人気のレース。
(マップ:足和田村(西湖、大嵐、長浜))